創業1688年、江戸時代から五城目で酒造りを続け、2021年に333年の節目を迎えた福禄寿酒造。十六代目蔵元・渡邉康衛氏の「節目だからと声高に「らしさ」を強調するよりも、まずは自分たちが振り返る機会にしたい」という意向を受けて、みちひらきでは「五城目の風土を表現する酒造りを目指して、未来に継ぐべき原点を問い直し、蔵のこれまでの歩みを振り返る」展覧会を共同プロデュースしました。
酒米作りから醸造まで酒造りの1年を見渡せる記録写真(撮影:コンドウダイスケ)を、かつての酒造りを物語る道具・図絵・資料等、さらに五城目町の風景と酒造りに関わる人々の姿を収めた映像(制作:Indo films)とともに公開。展示は、ものかたりのほか町内のカフェ・革工房・窯元など複数会場とし、スタンプラリーを楽しみながら鑑賞できる形式としました。
さらに会期中は「福禄寿のこれからを語る」と題したオンライン・トークイベントを開催。
333周年の限定酒販売を記念して、渡邉氏と町に窯を構える陶芸家、町の歴史に詳しい古書店店主など酒蔵に縁あるゲストが語り合いました。
酒造りを大黒柱として、近年は酒米研究会を立ち上げ、さらには日本酒と風土を味わう交流拠点「HIKOBE」を構えた福禄寿酒造。中心となる酒蔵のメンバーに、農家・多様なクリエイターが混ざり合い、蔵の新たな歴史が醸成されつつあります。本展も多くの方が関わり、それぞれが333年に思いを馳せられる機会となりました。
主催:福禄寿酒造 株式会社 https://www.fukurokuju.jp
企画協力:コンドウダイスケ、いちカフェ、すずなり、三温窯
福禄寿酒造
HIKOBEでの展示の様子
ものかたりでの展示の様子
三温窯での展示の様子
いちカフェでの作品設営
『福禄寿酒造創業333年記念MOVIE』 映像からのスチル画像
「ミカンセイ教室」は、子どもだけでなく、大人もまた感性が未完成な人=『ミカンセイジン』として、お互いの表現を認め合える親子向けアートスクールです。
「旅する地域考」は、全国から公募した受講者、国内外のゲスト・メンター、運営チームがともに秋田県内各地を旅しながら「地域」を問い直す滞在型ワークショップです。
「みなくる」は赤ちゃんからお年寄りまで、誰もが利用できる公設のコミュニティ・スペースです。