この企画は、町に暮らす人たちの夢に輪郭を与える=「五城目の夢をビジュアル化」することで、町の魅力を「デザイン」できるのではないか、という発想のもと「生徒は学習において誰のためにデザインするのか」を問うことで生まれた企画です。
秋田公立美術大学附属高等学院は全国でも数少ない、美術・工芸・デザインの専門教育を学べる専修高校として、各種公募展の参加・地域連携活動など多彩な教育活動を実施しています。本件では、同校ビジュアルデザインコースの卒業制作課題として、町で活動する人の夢・未来の妄想をデザインで表現する地域プログラム「五城目のデザイン」を共同開発しました。
プログラムは、生徒が五城目町民に夢・未来の妄想についてインタビューを行い、聞き取った内容をもとにポスターと名刺、さらにはその人らしさに着目した「オリジナルの名言カレンダー」など目に見える形で表現する。最後に取材した方々に向けて活動の成果を報告する、という内容でした。
生徒にとっては誰かの未来のストーリーからデザインに取り組む貴重な機会となりましたが、インタビューに協力した方からも「夢を実現する意欲が高まった!」「自身の新しい一面に気づく機会になった」と感想をいただきました。
実施に際しては、高校が取材対象者へのインタビューとプラン制作のためのデザイン合宿を企画。みちひらきでは滞在プラン作成支援、インタビュー対象者の選出・交渉等のコーディネート、取材及びプレゼンテーションの会場調整、ならびに完成したポスター展示のため会場提供(ものかたり)を行いました。三年間で通算約25名の夢・未来の妄想がデザインされ、その後も同プログラムは継続中です。
秋田公立美術大学が、県内4地域と連携し、アートと社会を繋ぐ「アートマネジメント人材」を育成する講座。
「ミカンセイ教室」は、子どもだけでなく、大人もまた感性が未完成な人=『ミカンセイジン』として、お互いの表現を認め合える親子向けアートスクールです。
「チョー濃く!井川しよう!!」は、町民と一緒に町を「濃く(=じっくり)」見て・歩いて・語って、様々な角度から楽しみ、既にある魅力を探るための多世代交流プログラムです。